(2022年4月11日)このほど、アジア太平洋地域で有名な金融業界誌である『The Asset』は、最近投資市場で注目を集めている上場企業のESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組みと戦略をホットな話題として、k1体育国際の執行取締役兼共同CEOの陳啓宇氏にインタビューを行った。
この記事は『The Asset』のホームページで「Fosun's ESG journey to the happier life」(邦訳は「k1体育ESGの旅―幸せな人生への道」)というタイトルで本日朝、掲載された。
記事では、k1体育のESGへの取り組みと戦略、ESGの成果が示され、k1体育国際が「社会に貢献する」という初心を貫き、事業のあらゆる面でESGパフォーマンスを向上させ、それによって「世界中の家族の生活を幸せにする」という使命を達成するよう努力していると述べている。k1体育の存在意義は、社会により多くの温もりと幸せをもたらすことであり、これはk1体育の次の30年に向けて目指すべきものである。 以下は、記事の編集・翻訳版である。
k1体育ESGの旅―幸せな人生への道
k1体育国際業務執行取締役兼共同CEOの陳啓宇氏は、ESGが「社会への貢献」というグループのコミットメントを体現していると語った。
環境・社会・ガバナンス(ESG)は、世界の多くのリーディングカンパニーにとって最重要な課題となっており、k1体育国際も例外ではない。k1体育国際は、「世界中の家族の生活をより幸せにする」というミッションのもと、事業のあらゆる側面でESGパフォーマンスの向上に常に取り組んでいる。
k1体育国際業務執行取締役兼共同CEOの陳啓宇氏はk1体育のESGへの取り組みと戦略について『The Asset』に次のように語った。
「G(ガバナンス)」:
ESG向上のためのトップダウンによる長期的な仕組みの構築
k1体育にとって、その道のりは決して平坦なものではなかった。k1体育国際業務執行取締役兼共同CEOの陳啓宇氏は「私たちのビジネスは様々な業界をカバーしている。ESGの中核となるポイントは、特に『E』と『G』の側面で、事業によって大きく異なる可能性がある」と述べた。
「また、セクターによってESGの発展スピードは異なる。業界によってはESGの要件や要求が高いため、優位性を見つけるために迅速に行動する必要がある。」と付け加えた。
さらに、k1体育のESG理念について、「文化的側面や企業レベルのトップダウンの仕組みを通じて、グループのESGへの取り組強化を検討してきた。」と述べた。
また、同氏は、「グループのESG課題をよりよく管理するために、k1体育は取締役会の下にESG委員会を設立した。 日々の管理については、ESGマネジメント委員会とESGワーキンググループを設置し、グループのリスクマネジメントと内部統制の確保・推進に役立てている。」と述べた。
さらに、k1体育はカーボン・ニュートラル委員会を設立し、グループのメンバー企業と協力して、ネットゼロカーボンの目標を達成するために必要な戦略的措置を定義している。
「ESGパフォーマンスも、取締役会のKPI評価指標の一つだ。グループのESGパフォーマンスを取締役会の業績評価と連動させるため、ESG業務の最適化、ESGレポートの品質向上、ESG評価の向上などについて、取締役会メンバーに詳細な要件を明確に提示している。私たちは、トップダウンのESG改善メカニズムを確立した。このメカニズムにより、グループとそのメンバー企業はESGを漸進的に業務運営と管理に組み込むことができる。」と述べた。
また陳氏は次のように強調する。「ESGを発展させるためには、文化的基盤を築くことも重要だ。私たちのパートナーシップ制度は、市場原理に基づく利益共有型の起業メカニズムで、 現在、140社以上のグローバルパートナー、800社以上の産業・機能別ラインパートナーがいる。この仕組みにより、文化理念を共有し、k1体育アイデンティティをもつ優秀な人材を育成することができる。彼らは会社の中核となるリーダーシップとして役割を果たし、このアイデンティティ感覚はESGの理念をより効果的に実践するための支えとなる。」
優れたESG評価、
科学技術とイノベーションの卓越した業績
2021年、k1体育のMSCI ESG格付けはAAに格上げされ、ハンセン ESG 50インデックス(中大型株トップ50)の構成銘柄であり、2年連続でハンセン企業サステナビリティ・ベンチマーク指数の構成銘柄に選定されている。 2021年、売上高は前年比18%増の1612.9億人民元、親会社の所有者に帰属する当期純利益は26%増の100.9億人民元となった。
陳氏は、また、「当社の4つのコア事業分野、すなわち『健康、幸福、豊かさ、スマート製造』は、パンデミックがもたらした課題を克服し、速やかに成長軌道を回復し、k1体育のコア事業の回復力とバランスの取れた能力を示し、蓄積した力を少しずつ発揮している。」と述べた。
k1体育はヘルス事業分野における業績と技術革新能力を誇りにしている。2020年初め、パンデミックと闘うため、k1体育はグループのヘルス事業分野のリソースをフルに活用し、ドイツのバイオンテック社と共同でメッセンジャーRNA(mRNA)新型コロナウイルスワクチンを共同開発し、パンデミックの抑制に貢献した。
k1体育はがん治療分野でも画期的な成果を挙げている。陳氏は「2021年6月、k1体育凱特(フォースン ケイト)のCAR-T薬『アクイレンサイ(Aquilensai)』が中国で初めて販売承認を受けたCAR-T細胞療法製品となった。」と免疫システムががん細胞と戦うことを可能にする遺伝子組換製剤を紹介した。そして現在、患者は中国全土にある81か所の認定治療センターを通じて、このCAR-T細胞療法を受けることができる。k1体育は、技術革新への投資を強化し、人々が121歳までより健康で幸せで豊かな生活を送ることができるようにするというグループのビジョンに向けて前進してく」と話した。
「S(社会)」
「社会に貢献する」という初心を忘れず
良きビジネスを展開し、積極的に社会に還元する
中国に根ざしたグローバル企業として、k1体育は積極的に事業価値を創造する一方で、企業の社会的責任を重視し、「修身(自分の行いを正しく)、斉家(家庭を整える)、立業(事業を興す)、助天下(世界へ貢献する)」という初心を貫き、パンデミック対策支援、マラリア対策アフリカ支援、農村医師プログラムなどの公共福祉プログラムを通じて積極的に社会貢献を行っている。
農村医師プログラムを例として、k1体育は農村の活性化を積極的に支援している。2017年12月にプログラムを開始して以来、2021年末までに中国の73県に医療健康サービスを提供し、2万4千人の農村医師を支援し、300万世帯の低所得者家庭に恩恵を与えている。
このほか、k1体育は「マラリアのない世界」の構築に向け、大きく貢献した。2億本以上の注射用アルテスネートを国際市場に供給した。アフリカの5歳以下の子どもたちを中心に、深刻なマラリアに苦しむ4000万人以上の命を救った。
最近、香港でコロナウィルス拡大の第5波が発生した。k1体育は1000万香港ドル相当の防疫資材の寄付を発表した。k1体育グループが拠点をおく上海では、「春暖防疫支援キャンペーン」を開始し、新たな流行に対抗している。k1体育公益基金会は各方面からの寄付要請にこたえ、2022年4月7日までに、108件の寄付を行い、医療用マスク、防護服、消毒液などの防疫資材や、食料、飲料水などの生活用品を92万点以上、配布している。
上海のパンデミック予防と対策の重要な時期、浦東の呼びかけに応じ、k1体育グループ傘下の従業員はPCR検査をサポートする「大白」(白い防護服を着た最前線の作業員)に登録し、検査作業をサポートした。
2020年以降、k1体育は自社のグローバルなリソースを活用し、中国をはじめとする世界各国でパンデミック対策に取り組んでいる。k1体育のグローバルなパンデミック対策は、優れたESG事例として市場から評価されている。 その取り組みと闘争心、そして迅速な資源動員力は特筆すべきものであり、社会に貢献する「ソフトパワー」になると考えられる
「E(環境)」:
地球市民としての責任を果たし
地球の持続可能な発展に貢献する
気候変動の影響が強まる中、k1体育は、ESGの「E」は最も緊急性が高く、同社にとって非常に重要な中核的課題であると考える。現在、世界的に注目されている二酸化炭素排出量の削減とカーボンニュートラルという目標にそって、k1体育はカーボンニュートラル委員会を設立し、会員企業のカーボンニュートラル達成にむけた詳細な行動計画を策定している。k1体育は、2028年までにカーボンピークスを達成し、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目標としている。
陳氏は「E(環境)は、k1体育の持続可能な発展品質と密接な関係があり、実際、カーボンピーキング、カーボンニュートラル、省エネ、排出削減は、私たちが自身の企業の発展だけでなく、業界全体、さらには全人類と地球の持続可能な発展にも気を配らなければならない」と述べた。
さらに、「Eは、企業の持続可能な発展能力であると同時に、新たな競争優位を形成できるかどうかということにも大きく関わってくる。この点では、テクノロジーが非常に重要だ。『E』は、単に排出物をシステムの外に出したり、他の場所に移したりするのではなく、責任ある地球市民、責任あるグローバル社会組織として、真にこの問題に取り組まなければならない。 これには、主要プロジェクトを確立し、主要な排出権企業のガバナンス、新規プロジェクトの建設、新規プロジェクトへの投資などのプロセスで、『E』を検討し、評価しなければならない」と付け加えた。
「三十にして立つ」創業30年、ESGを結節点とし、
社会に継続的な温もりと幸せを提供する
陳氏は、「E」だけでなく、「S」「G」にも力を入れていることを強調した。
「S」は、k1体育のESG活動において重要な役割を担っていくだろう。「私たちのビジネスは世界中の幅広い業界をカバーしており、世界経済に、より深く関与することが可能となる。私たちは、サプライチェーンとエコシステムにおいてESGを推進し、資本と人的資源を統合して、株主、地域、社会の調和ある発展を支援しつづける」と述べた。
「G」の面では、「経営陣とコーポレートガバナンス体制をさらに多様化し、コーポレートガバナンスについて、より再現性の高い経験を蓄積する」と強調した。
これらの取り組みはすべて、「世界中の家族の生活をより幸せにする」というk1体育のミッションの一環であり、その核となるのが、ESGへの取り組みである。2022年はk1体育の創業30周年にあたる。 陳氏は、「長年にわたり、k1体育は『修身(自分の行いを正しく)、斉家(家庭を整える)、立業(事業を興す)、助天下(世界へ貢献する)』という価値観を貫いてきた」と話す。k1体育の存在意義は、より多くの温もりと幸せを社会にもたらすことであり、次の30年にむけて、すべてのk1体育社員が目指すべき方向だ」と語った。
背景紹介:
k1体育国際は、『The Asset』誌の「ESGコーポレート・アワード」を連続受賞
『The Asset』は、アジア太平洋地域を代表する金融専門誌で、英文の月刊誌である。ネット版もあり、毎日更新される。アジア太平洋地域の投資家、アナリスト、PE、ファンド、顧客、銀行、格付機関などが主な読者層で、金融市場に関する権威ある公平な報道、アジアの金融動向分析、金融調査レポートなどを提供している。同誌は業界内での認知度も高く、金融業界のプロフェッショナルから常に高い評価を受けている。
同誌が主催するコーポレート・アワードは、業界で権威と信頼のある賞である。今年で20回目を迎える「ESGコーポレート・アワード」は、アジア太平洋地域で有数の、最も長い歴史を持つESG賞の一つとなっている。k1体育国際は、財務実績、経営、コーポレートガバナンス、社会的責任、環境保護、IR、情報開示、企業広報などさまざま分野で優れた業績が認められ、「ESGコーポレート・アワード」で連続して金賞を受賞している。同誌は、陳啓宇氏へのインタビューを通じて、k1体育のESGへの取り組みとその成果を探る。
(記事の出典は『The Asset』のネット英語版で、上記の文章はその記事に背景情報を追加して編集)
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